七夕 第2話


 (てん)(てい)は、そんな(ふた)()(しん)(ぱい)して、ある()(きし)(たたず)んでいた(ふた)()()いました。
 「(おり)(ひめ)。また(いっ)(しょう)(けん)(めい)(はた)()るのなら、(ひこ)(ほし)()えるようにしてあげましょう。(やく)(そく)できますか?」 
 (おり)(ひめ)は、(ひこ)(ほし)()えるのであればと(おも)い、 
 「はい」 
 と、(へん)()をしました。 
 「(ひこ)(ほし)よ。もう(いち)()(いっ)(しょう)(けん)(めい)()(はた)(たがや)すのなら、(おり)(ひめ)()えるようにしてあげましょう。(やく)(そく)できますか?」 
 (ひこ)(ほし)も、(おり)(ひめ)()えるのであればと(おも)い、 
 「はい」 
 と、(へん)()をしました。 
 「(やく)(そく)しましたよ。では(まい)(とし)(たな)(ばた)(よる)には、ここに()(ふた)()()えるようにしましょう。」 

 そして、(はじ)めての(たな)(ばた)(よる)に、(ふた)()(あま)(がわ)(きし)()って、お(たが)いに、()こう(ぎし)(なが)めていました。 
 すると、どこからともなく、(かささぎ)()んできて、(おり)(ひめ)(あし)(もと)(おり)()ちました。(ひこ)(ほし)(ほう)にも、(おな)じように(べつ)(かささぎ)()()ちました。 
 「(てん)(てい)(めい)により、お(ふた)()()(はし)になりに(まい)りました」 
 と、(かささぎ)()いました。 
 すると、(つぎ)から(つぎ)へと(かささぎ)()んできて、(つばさ)(せい)(いっ)(ぱい)(ひろ)げ、お(たが)いの(つばさ)(つな)げていきました。()()るうちに、(あま)(がわ)(かささぎ)(はし)ができました。(おり)(ひめ)(ひこ)(ほし)は、(りょう)(ほう)から(かささぎ)(はし)(わた)って()きました。 
 こうして(ふた)()は、(いち)(ねん)(いち)()だけですたが、(しち)(がつ)(なの)()(たな)(ばた)(よる)()うことが()()るようになりました。
めでたし、めでたし。

←もどる  おわり  

るび あり なし
かんじ すべてかんじ ひらがなのみ
1ねんせいレベル 2ねんせいレベル 3年生レベル
4年生レベル 5年生レベル 6年生レベル

▲ Back to Top
▲ Back to Top of Fairy Tale
▲ Back to Index of Home Page
童話の部屋 vol0.03b Copyright (C) ダ−シ−, 2011-2011, All rights reserved.